Olink™ プロテオーム解析
約5400種類のタンパク質が解析できるOlink™

Olink Proteomics社が提供するOlink™はProximity Extension Assay(PEA法)による特異性の高いイムノアッセイと次世代シーケンサーを組み合わせた手法で、高感度でハイスループットな解析を実現します。Olink Explore HTを使用することで、最大約5400種類のタンパク質を定量できます。また、Olink Explore 3072を使用する場合は最大約3000種類のタンパク質を同時に定量できます。
Olink proteomics社についてはこちら(外部のページに移動します)
理研ジェネシスのOlinkプロテオーム解析に関するお問い合わせ・お見積りはこちら
- Olink™の正規サービスプロバイダー。
- ハイスループットなアッセイ系で数千検体規模の調査・コホート研究に対応。
- 様々な機関から認められた品質保証で医薬品開発に対応。
- 血清血漿以外の検体種での様々な実績。
- 経験豊富なスタッフによる安心のサービスとサポート体制。
- 理研ジェネシス独自の解析閲覧ソフト「Riken genesis Visualizer for Proteome」を使用することで、データを直感的かつ詳細に閲覧可能。詳細はこちらの資料をご覧ください。
また、「Riken genesis Visualizer for Proteome」の活用方法をこちらでご紹介しております。 - 2024年9月~ 日立製作所独自の説明可能AI「B3」を用いた高度なデータ解析メニューを開始しました!
サービス詳細はこちらよりご覧ください。
サービスフライヤーはこちらをご覧ください。 - 2025年2月~ 富士フイルム和光純薬株式会社と協業したOlink Targetの受託をスタートしました。プレスリリースはこちらをご覧ください。
Olink™の特長
高感度なタンパク質定量解析
Olinkでは抗体とDNAベースの手法を組み合わせたPEA法を用いることで、抗体の交差反応性を排除することに成功し、高い特異性・高感度性・再現性を実現しました。
*「抗体の交差反応性」:抗体が抗原とは異なるタンパク質を認識して結合すること。
Olink™の基本となるPEA法とは?

PEA法では、標的タンパク質に対して2種類の特異的な1本鎖DNA タグ付き抗体を用いてイムノアッセイを行います。2種類の特異的な抗体が正しく標的を認識した場合のみ、それぞれの抗体に付加している1本鎖DNAから2 本鎖 DNA が形成されます。次に、この2本鎖DNAを鋳型にしてPCRを行います。最後に、増幅したDNA断片をリアルタイム PCR や次世代シーケンサーで検出し、標的タンパク質の発現量を定量解析します。
低濃度タンパク質の検出も可能に
PEAテクノロジーではDNAタグ付き抗体を使用することで従来法より高い特異性を示します。また、PCRによるDNA断片の増幅によって検出感度を高めます。その結果、質量分析法では測定が困難であった低濃度のタンパク質、サイトカインやケモカインの検出も可能です。高濃度のタンパク質は、抗原抗体反応に最適化されたサンプル希釈率を用いて定量します。

測定対象タンパク質の概要
- 血液中の分泌タンパク質:「Blood Atlas」から選出
- 組織特異的血液バイオマーカー:主要27臓器の漏出タンパク質
- 炎症性タンパク質:PubMedの抄録3500万件のテキストマイニングでピックアップ
- 薬剤標的タンパク質:既存薬と現在進行中の治験候補
- 血中タンパク質:血液中において質量分析によって同定されているタンパク質
「Olink Explore 3072」と「Olink Explore HT」の2種類をご提供しております。

Olink Explore 3072のタンパク質リストはこちら
Olink Explore HTのタンパク質リストはこちら
※Olink Explore 3072は、8種類のパネル(循環器、癌、神経、炎症の4種類項目、各2種類)から構成され、最大約3000種類のタンパク質を同時に検出可能
※Olink Explore HTは1種類のパネル
Olink Explore 3072 パネル構成
横にスクロールしてご覧いただけます。
疾患領域 | パネル |
---|---|
心臓代謝疾患 | Olink™Explore 384 Cardiometabolic Olink™Explore 384 CardiometabolicⅡ |
炎症性疾患 | Olink™Explore 384 Inflammation Olink™Explore 384 InflammationⅡ |
神経疾患 | Olink™Explore 384 Neurology Olink™Explore 384 NeurologyⅡ |
腫瘍性疾患 | Olink™Explore 384 Oncology Olink™Explore 384 OncologyⅡ |
以下の4種類のパネルをご利用いただけます。
パネル | 概要 | タンパク質の種類 | 1解析あたりの検体数 |
Olink Target 96 | 5つの疾患領域(循環器、腫瘍、腫瘍免疫、神経、炎症)と7つの生物学的プロセス(循環代謝、細胞調節、神経探索、免疫反応、発達、メタボリズム、臓器障害)に焦点を当てたパネル、NPX値の測定 | 92種類/パネル ヒト(12パネル) マウス(1パネル) |
88検体 |
Olink Target 48 | 広範な炎症性タンパク質を網羅したパネル、NPX値および絶対濃度(pg/mL)で測定 | 約45種類/パネル ヒト(2パネル) マウス(1パネル) |
40検体 |
Olink Flex | 200種類の事前検証済みライブラリから対象タンパク質を選択し、個別にカスタマイズ可能なパネル、NPX値および絶対濃度(pg/mL)で測定 | 5-30種類/パネル | 40検体 |
Olink Focus | 5000種類以上の特異性が確認されている抗体ライブラリから対象タンパク質を選択できるフルカスタムパネル、NPX値および絶対濃度(pg/mL)で測定 | 最大21種類/パネル | 40検体 |
標準BI解析サービス
統計解析を用いた群間のタンパク質発現比較、発現変動が上位のタンパク質の抽出、クラスタリング、パスウェイ解析、データの可視化(散布図、クラスタリングなど)をご提供します。解析結果は、弊社オリジナルのデータ閲覧ソフトウエア「Riken genesis Visualizer for Proteome」で閲覧いただけます。

解析例1 発現変動解析のVolcano Plot(散布図)

解析例2 発現変動解析のクラスタリング+ヒートマップ

解析例3 パスウェイ解析
GSEAツールを用いたPathway enrichment解析を行い、
上位20term(pathway)を表示した。日立製作所による
生成AIを用いたパスウェイ解析レポートをご利用いただ
けます。
理研ジェネシスはOlink™のサービスプロバイダーです
理研ジェネシスはOlink認定のサービスプロバイダーとして認定を受けております。
サービスプロバイダーとはOlinkから、信頼のある分析・解析を行う企業として認められた企業です。アジア太平洋地域でも数少ない企業の一つでもあります。


様々な機関から認められた品質保証
理研ジェネシスでは、医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準に関する省令に準じた遺伝子解析試験の実施基準に則ています。
さらに、ISO15189認定も取得しており、様々な機関から品質についての認定を受けています。
Olink™解析受託サービスの流れ

検体種
血清、血漿 ※その他のサンプル種については、別途ご相談ください。
Olink Explore:30 µL以上 (可能であれば100uL)
Olink Target:20 µL以上
ご提出方法
Olink™では、96ウェルプレートに検体をランダムに配置してアッセイを行います。
ランダマイズの方法については、発注時にお問合せください。
※弊社でのランダマイズをご希望される際は、別途費用がかかります。
納品物
- NPXデータファイル(.csv形式 および .parquet形式)
- Excel上で閲覧しやすい形に変換したNPXデータファイル(.csv形式)
- 解析報告書(OlinkTM NPX Explore より出力されたAnalysis Reportを含む)
- 暗号化したDVD-R、暗号化したUSBメモリーまたは、暗号化したHDD [NPX file(.csv形式)、(ランダマイゼーションを行った場合)サンプル情報ファイル(.csv形式)を含む]
通常1バッチで172検体を処理するところ、1バッチ20検体、または、1バッチ86検体の相乗り解析を実施しています!
※対象検体 血漿・血清
Olink解析が初めての方や検体数が少ない方に特におすすめです。
急募! 2025年4月7日スタート
Olink Explore 3072 1バッチ44検体の相乗り解析を募集中
※条件 2025年5月20日までにご検体が提出できる方
※対象検体 血清・血漿
詳細はこちらまでお問い合わせください。