T-SPOT® Discovery SARS-CoV-2 キット

T-SPOT<sup>®</sup> <i>Discovery</i> SARS-CoV-2 キット

製品概要

Oxford Immunotec社のT-SPOT® Discovery SARS-CoV-2 (T-SPOT® Discovery) キットは、SARS-CoV-2由来のウイルスペプチドプールを用いて、 SARS-CoV-2に対するT細胞応答を検出するキットです。SARS-CoV-2に曝露されたT細胞は活性化し、SARS-CoV-2-特異的T細胞 (CD4/CD8)に分化します。この特異的T細胞をSARS-CoV-2特異抗原を用いてin vitroで刺激を行うことにより、T細胞はIFN-γを産生します。本キットでは、IFN-γを産生した細胞数を測定することによって、T細胞の応答を検出しています。
T-SPOT® Discoveryキットは、特異抗原によって刺激をうけたT細胞の数を計測するため、免疫モニタリングや免疫応答の強さに関する研究に繋がる可能性があります。
 
 
T細胞免疫応答測定がどのようにSARS-CoV-2研究に活用できるのか?
解説ビデオをご用意しましたので、どうぞご覧ください。

特徴

  • SARS-CoV-2特異抗原の刺激を受けたT細胞を計測-免疫モニタリングや免疫応答の強さに関する研究に繋がる可能性
    (IFN-γ産生T細胞数測定によるT細胞応答検出)
  • SARS-CoV-2に対するT細胞応答を細胞レベルで検出
    (ELISPOT法を原理とした測定技術)
  • 全血から末梢血単核球(PBMC)を分離し、細胞数を揃えた検体を使用するため、T細胞応答を正確に評価
    (T-SPOT®技術)

キット構成

  • 新型コロナウイルス特異抗原(4種類)
  • PHA溶液(陽性コントロール)
  • AP標識抗体試薬
  • 基質試薬
  • マイクロプレート

測定原理

 本キットは、ELISPOT (Enzyme-Linked Immunosorbent Spot法を原理とし、T細胞応答(細胞性免疫)を利用した測定法です。T細胞の応答として、インターフェロン-γ(IFN-γ)を産生する細胞をスポットとして可視化することで、サイトカイン産生細胞数を測定します。


【T-SPOT® テクノロジー】
全血から末梢血単核球(PBMC)を分離し、細胞数を揃えた検体に特異抗原刺激を行います。
  • 血液中に含まれているサイトカインや処方薬の影響を軽減することになります。
  • 細胞数を計測し、一定数に調製して特異抗原と反応させるため、リンパ球数が少ない、免疫抑制状態にあるなど患者背景の影響を受けにくくなります。
【特長】
  • 原理としてELISPOT法を用いているため、T細胞応答を細胞レベルで評価することができます。
  • 免疫抑制状態から採取した検体でも、細胞数を揃えてから特異抗原と反応させているため、感度低下の程度は低いとされています。

測定フロー

T-SPOT® Discoveryキットでは、末梢血単核球(PBMC)をサンプルとして使用します。採血後、血液を分離・洗浄し、細胞数を計測し一定の細胞数に揃えます。その後、ELISA法と同様に抗体を固相化しているプレートに細胞数を揃えたPBMCと特異抗原を添加して培養します。その後、プレートから細胞を取り除き、AP標識抗体との反応、および基質と反応をさせてスポットを可視化させます。T細胞1つにつき、1スポットとなるため、特異抗原に応答したT細胞の数を数えることができます。

 

測定結果

製品情報

製品名T-SPOT® Discovery SARS-CoV-2
製品番号DISCOVERY.432
反応数12テスト/ 1キット

貯蔵温度

2~8℃

FISHプロトコールチュートリアル

※これらの製品は、研究用試薬としてのみご利用いただけます。

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