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ウェビナーレポートVol.1「がん研究の革新的な進化をもたらす次世代のプロテオーム解析技術 Olink™」

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ウェビナーレポートVol.1「がん研究の革新的な進化をもたらす次世代のプロテオーム解析技術 Olink™」

みなさん、こんにちは。理研ジェネシス営業部です。


今回の記事では、2024年6月26日に開催された理研ジェネシス・オーリンクプロテオミクス共催ウェビナー(テーマ:がん研究の革新的な進化をもたらす次世代のプロテオーム解析技術 Olinkのハイライトをレポートします。このウェビナーでは、オーリンクプロテオミクス社APACの技術担当者を招き、がん研究分野でのOlinkの使用例を紹介しました。当日ウェビナーにご参加いただいた方には復習として、残念ながら参加できなかった方には今後のご研究にお役立ていただける内容となっています。

記事の最後に2025年2月27日に予定しているウェビナー情報もございます。是非、最後までお付き合いください。

目次
※紹介論文は各記事のURLからご確認いただけます(外部サイトに移動します)


肺がん早期発見のためのタンパク質バイオマーカー探索

肺がんコホートを用いた肺がん早期発見のためのバイオマーカー研究を紹介しました。これらの研究で新たに同定されたバイオマーカーは、従来のリスクモデルや早期CT検査と比較して、優れた予測性能を示していました。したがって、タンパク質バイオマーカーが肺がんの早期診断やリスク評価に有用であるという新たな可能性を示唆しています。

https://olink.com/publication/the-blood-proteome-of-imminent-lung-cancer-diagnosis

https://olink.com/publication/lung-cancer-risk-discrimination-of-prediagnostic-proteomics-measurements-compared-with-existing-prediction-tools

がん検診ツールとしてのプロテオミクスの可能性

がん検診ツールとしてのプロテオミクスの可能性について、12種類のがん種を対象とした大規模なコホート研究に着目し、解説しました。

この研究では、まず、Olink Exploreを用いて網羅的バイオマーカー探索を実施しました。次に、機械学習を用いて各がん種特異的なタンパク質シグネチャーを同定しました。さらに、同定したバイオマーカーから83種類のタンパク質を選定したカスタムパネルを作成し、そのパネルを用いた検証試験を行いました。この研究により、血液を用いた非侵襲的なプロテオームが、がんの早期発見および集団スクリーニングにおいて、有望な手法であることが示されました。

https://olink.com/publication/next-generation-pan-cancer-blood-proteome-profiling-using-proximity-extension-assay


がん免疫療法分野での使用

免疫チェックポイント阻害療法(ICI)は多くのがん種で治療効果を示していますが、奏効率は15〜40%程度にとどまるため、治療反応を予測するバイオマーカーの開発が重要視されています。そこで、Olinkが治療の予後予測、および、副作用予測のバイオマーカーの同定に使用された例を取り上げ、個別化治療の最適化や早期モニタリング体制の構築に有用であることをお伝えしました。

1. 抗PD-L1抗体治療における予後予測マーカーの同定

抗PD-L1抗体治療を受けた患者群において、予後予測に有用なバイオマーカーの特定に成功した事例

https://olink.com/publication/plasma-proteomics-identifies-leukemia-inhibitory-factor-lif-as-a-novel-predictive-biomarker-of-immune-checkpoint-blockade-resistance

2. 免疫関連有害事象(irAEs)のリスク予測マーカーの同定

一部の患者で発症する重篤な免疫関連有害事象(irAEs)について、発症リスクを事前に予測するバイオマーカーを探索した事例

https://olink.com/publication/immune-signatures-predict-development-of-autoimmune-toxicity-in-patients-with-cancer-treated-with-immune-checkpoint-inhibitors


3. CAR-T細胞療法におけるバイオマーカー探索

CD19を標的としたCAR-T細胞療法を受けたB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)患者の血清を解析し、1,463種類のタンパク質を測定した結果、治療効果や有害事象の予測に寄与するバイオマーカーの同定に成功した事例

https://olink.com/publication/comprehensive-serum-proteome-profiling-of-cytokine-release-syndrome-and-immune-effector-cell-associated-neurotoxicity-syndrome-patients-with-b-cell-all-receiving-car-t19

CAR-T細胞療法は革新的ながん治療法として注目されていますが、治療効果や有害事象の予測が困難であることが大きな課題です。OlinkはCAR-T療法の治療効果予測や副作用のリスク管理の研究において複数の使用例があります。

次回ウェビナーのお知らせ

ウェビナーレポートvol.1はいかがでしたでしょうか。このウェビナーではがん研究分野でのOlinkを使用した研究論文を多く取り上げました。みなさまのスタディデザインを設計する際にすこしでも参考にしていただければ幸いです。

さて、理研ジェネシスでは、2025年2月27日(木)16時より、Olinkに関連するウェビナーを開催いたします。今回もオーリンクプロテオミクス社APACの技術担当者をお招きし、「臨床試験を革新する次世代プロテオーム解析技術 Olink™の優位性」をテーマに、臨床試験での活用事例やOlinkがもたらすメリットについてご説明いただきます。

臨床試験や治験の計画に関心のある方に参考になる内容となっております。Olinkになじみがない方であっても、Olinkの手法原理からご説明するパートもございますので、ご興味がございましたら、是非、ご登録ください。

ご登録いただいた方にはオンデマンド配信も予定しています。ご都合が合わない場合でも、ぜひお申し込みください。

ウェビナーチラシはこちら

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https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_VECmQoc_SzqnAGqviLm_GA

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